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梅原猛、日本仏教を行く

朝日新聞社刊「梅原猛、日本仏教を行く」を買う。

梅原猛は、学界の今村昌平という感じである。およそ学者という印象はない。しかし、嫌いではない。

まず、聖徳太子。特に、コメントなし。役行者(小角)、勉強になった。明治の廃仏毀釈で、修験道は、壊滅的な打撃を受けたが、死に絶えてはいない。役行者は、そのオリジンである。梅原の視点は、面白い。

そして、行基。貧しい生まれの行基が、社会事業をしながら、布教をする姿を描く。行基は生まれが貧しかったがために、独特の視線を持っていた。ちなみに、ぼくのふるさとには、行基の作った寺院があった。地元の有名人って感じかなあ。

鑑真。やっぱり鑑真はすごい。上海・大阪間に鑑真号という船が走っていた。ぼくも乗ったことがある。鑑真は当時日中友好のシンボルであった。

さてさて、日本仏教は、逸材がそろっている。まだまだ、序章である。
by Yasuo_Ohno | 2004-09-12 22:07 | 読書の部屋
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