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中東揺らす新たな火種、イスラエルの先制攻撃懸念

今日の朝刊、定森大治のコラム「海外メディア深読み」が面白い。

「深読み」によれば、イランが「イラクの教訓」をもとに、核武装を本格化する。イスラエルとの核抑止力を構築するとのこと。

81年、イスラエルは、イラクのフセイン政権が極秘裏に建設していた原子炉を先制攻撃した、とある。米国の力を背景にやりたい放題のイスラエル。

他方、イラクが米国の力でやられた後、「イラクの教訓」を引き出したイラン。NPT脱退の決意をしているらしい。こと核開発に関する限り、イランには、保守派も改革派もなく、国民のコンセンサスがある。

パキスタンに続く、核拡散の危険。NPTのシステムを維持して、核が実際に使用されるのを防ぐには、どうすればいいか。インターナショナルヘラルドトリビューンによれば、ここはイスラエルの核廃棄から手をつけるのが筋だという。

もっとも、現状の核保有国だけに、核保有を許すNPT体制。おかしなシステムではある。ことNPTに関して言えば、現実主義は、ひたすら現状を追認するのみ。
by Yasuo_Ohno | 2004-10-13 20:59 | 今日の新聞
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