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生きていくのに大切な言葉 吉本隆明74語 勢古浩爾(著)

知識というのはほんとうに役に立たないです。役に立たないというより、要らないです。その場で適応すればいい。適応できるだけの素地さえもっていれば、ほかには何も要らないと思います。それよりも、「生活の中」での「判断力」としての「叡智とか知恵は磨いたほうがいい」(吉本隆明「幸福論」)



勢古が引用する吉本だ。全く正しい。こんな吉本に反応する勢古は別の場所でいう。

思想や議論や行政や法などでは無力で迂遠な領域がある。たとえ入り込めたとしてもとても十全には機能しえない現場の領域が、人間の生活にはつねにある…そこは感情や腕力や気力が支配する原始的な領域である。ついにひとりで闘うしかない領域であり、現場の人間たちで解決するほかない領域である。そこで「理」を携えてひとりで闘うものには、卑怯も違法も当然許される。許されなくても、許される。そんな闘いは卑怯を超え、法を超えてもしかたがないのだ。

極論だが、現実にはこのとおりだと思う。吉本の言葉を再度孫引き。

のんびりやろうが、普通にやろうが、急いでやろうが、とにかく10年という持続性があれば、かならず職業として成立します。面白くても面白くなくても、コツコツやる。必死で頑張らなくったっていいのです。(吉本隆明「ひきこもれ」)

これまた経験上認めざるを得ない。若いときには絶対わからなかったことだ。
by Yasuo_Ohno | 2005-03-27 20:44 | テーマ6:生活
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