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売られてしまった「バガボンド」

家内が古本屋「ブック・オフ」で「バガボンド」を売った。上の坊主が買えというから買った漫画。8冊で900円。全く読んでないんだよ!!売られてしまったために、どうしても読みたくなってきた。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-31 23:27 | シネマンガ研究会

ナショナリズム その2

浅羽通明「ナショナリズム」(ちくま新書)読了。

サラリーマンにとって、思想なんてどうでもいい。浅羽には、思想なんてそんなもんだ、という割りきりがある。実際、小熊英二「民主と愛国」など読む暇も金も惜しい。

浅羽は、2つのナショナリズムを紹介する。理念タイプと国益タイプだ。理念タイプは、国際社会で名誉ある地位を占めたいという欲求に沿う。国連待機軍や非武装中立論がそれ。国益タイプは、外国軍によって、押し付けられた普遍的価値に反発する、個別的伝統をコアとする。前者は、フランス型、つまりフランス革命後に各国に侵攻するナポレオン軍を支えた。後者は、ドイツ型、つまりナポレオン軍に侵略されたドイツを目覚めさせた。

そして、日本人のナショナリズムは、国益タイプが主流。ただし、それはエゴに端を発するナショナリズム。生活者としてのサラリーマンにそれ以上のものを求めるのは間違っている。そのノリで、浅羽は、小林よしのりの「公」を排する。

本書は、随所に漫画が取り上げられている。小林の影響だ。浅羽と小林の共著もあるらしい。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-31 21:29 | 読書の部屋

ナショナリズム

浅羽通明「ナショナリズム」(ちくま新書)を読む。

国語・国史・国文学といった「装置」は、明治中期に出来上がった。最近よくカルチュラル・スタディーズという言葉を見かける。カルチュラル・スタディーズが「伝統」の虚構を暴く。

しかしながら、たとえ「装置」の歴史が古くなかったとしても、国家主義者には痛くも痒くもない。彼らは、ナショナリズム高揚のために「装置」を利用できればいい。

だから、装置の実在の有無ではなく、どうして装置を必要としたのか、装置を必要としたパワーバランスをこそ問題とすべきだ、とする。

明治維新を乗り切ったのち、日清・日露戦争を経て、ゴーマンになった日本人には、正確な自画像が描けなくなっていく。浅羽は、「日本人論」を通して、その変化を見る。

翻って、経済大国として、誇大妄想になった日本は、現在、ビジョンなく、なし崩し的に、自衛のための軍隊を海外展開している。日露戦争後の日本のたどった道は周知のとおり。いままさに分岐点にあるといっていい。正確な自画像が描けなくなってしまっているのではないだろうか。

さて、まもなく米国の大統領選だ。ブッシュが勝つ模様。テロの影におびえて、手当たりしだいに銃を撃つ。流れ弾には気をつけたい。(大野泰男)
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-30 22:39 | 読書の部屋

強制でないのが望ましい

天皇が国旗・国歌法についてコメント。波紋が広がるのは必至。イラクに派兵できる憲法解釈がまかり通るんだから、天皇にはもっと踏み込んだ発言をしてもらいたい。解釈は後からついてくる。やはり法律が問題なのではないか。自由を抑圧するのは、息が詰まる。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-29 23:43 | 今日の新聞

ビジネスの歴史

札幌駅の旭屋で、有斐閣アルマ「ビジネスの歴史」というのを発見。思い切りそそられたが、押しとどめる。

思えば、ドラッカーだとか、いわゆるビジネス書は、ほとんど読んでいない。ダイヤモンド社、日経BP社、東洋経済新聞社、PHPといった出版社から出ている書籍は、なぜか読む気がしなかった。しかし、変化の兆し。

来年は、サラリーマン20周年を記念して、まとめ読みしてみたい。リストはある。

もっとも、簿記2級が先だ。明日、再度、大原の簿記講座を申し込む予定。ライブは宿題ができなかった。だから、今度は、マイペースの通信で再度挑戦してみる。

本日は、これぞ、サラリーマンサバイバル日記、よくやった!!という感じです。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-28 21:29 | 読書の部屋

神の発明

大塚英志「『伝統』とは何か」(ちくま新書)のつまらなさ。「狙い」はいいが、読者置き去りの論文調にうんざりしてしまった。これはだめ。ちょっと置いておこう。

永江朗「批評の事情」(ちくま文庫)は中だるみ。90年代にブレークした評論家として44人をピックアップ。これ全部に興味持てる?無理無理。少なくともサラリーマンには。

対照的なのは、中沢新一、カイエソバージュ・シリーズ第4作「神の発明」(講談社選書メチエ)。こいつは、たいしたもんです、ハイ。知的好奇心をくすぐられるという感じ、わかるでしょうか。すごい快感です。中沢の言葉は、十二分にこなれていて、見慣れないコンセプトもすんなり。論旨が明快で、説得力がある。ほんとうに上手い。

ちなみに、カイエソバージュ・シリーズの1、2、3も非常に面白い。できれば、1から読むのがお勧め。

「円熟」という言葉があるが、いまの中沢がそうだと思う。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-27 20:58 | 読書の部屋

戦争論3

小林よしのり「戦争論3」読了。

途中まではよかった。しかし、最後の最後で、特攻隊の話がでてきた。もうええわっちゅう感じ、である。戦術としての特攻を否定する。他方、特攻精神なるものを絶賛する。これが小林のいう「公」の正体らしい。

小林は、戦争を政治の手段だと考えている。ちょっと古いんではないだろうか。兵器が高度化し、戦争は、政治の手段ではなく、政治の破綻を意味するようになったのではなかったか。二度の大戦がそれを証明した。

ちなみに、精神の位相で、特攻を讃えるなら、自爆テロだって美しいとなる。彼らなりの「公」に殉ずる精神として讃えられる。少なくともそう解するほうが論理的だ。ところが、そうはいわない。器が非常に小さい。

だいたい「公」は自由と自由が衝突するときに出てくる調整の原理なのだ。前面に出てきてはいけない。(大野泰男)
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-26 19:35 | 読書の部屋

ブッダの夢

帰りの飛行機で、河合隼雄・中沢新一「ブッダの夢」(朝日文庫)を読む。

二人が宮沢賢治を論じるくだりに感動した。

宮沢は、表現スキルが絵本だったから評価は遅れた。彼の人生は、ヒューマニズムでセンチメンタルなんかではなく、深いところで世界と共振している、らしい。宗教に近い。華厳経。それでいて科学というか技術をもって実践に勤しむ。修羅を生きた。今となっては、宮沢の絵本を読むゆとりというか、きっかけがないのが残念。

ぼくは、もともと河合隼雄の信者である。ここんところ中沢もいい。そういえば、カイエソバージュ・シリーズが途中になっている。シリーズ4「神の発明」から再度スタートせなあかん。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-25 21:03 | 読書の部屋

トリップ・トウ・TOKYO

行書、教養で足きり食らいました。数学と国語でこけた。

さて、小林よしのり「戦争論3」を読む。マクロの歴史はいい。漫画だから平易だ。しかも、かなりできのよい漫画だ。よく勉強している。若者が読むとコロっと逝きそうだ。ということで18禁。サラリーマン向け。なにが問題かというと中国蔑視と戦争美化。日米戦にいたる歴史は、黄禍論なんかが結構なウェイトを占めていて、ほとんどトンデモ本。心情的にはわかる。

作品としては、いままでのところ、「戦争論1~3」のうちで、本書が一番いい。

開国して、近代主義を受け入れた時点で、あの戦争は避けられない宿命だった。ふむふむ。それならば、ましてやケツを掘られたんだから、近代主義に決別というわけにはいかんやろ。にもかかわらず、国民主権や自由主義という観念を嫌う。例によって、この先、道徳や伝統を持ち出すに違いない。では、伝統っていったいなんやねん。

ということで、大塚英志「伝統とは何か」(ちくま新書)がつぎに控えてる。近時、「サヨク」に転向した大塚の最新刊。転向の理由も知りたい。

リンダ・ロンシュタット、ジョン・レノン、ウィングス、ビリー・ジョエルを聞きながら小林を読むところが、自虐的?最近は、新しい曲はあきまへん。

明日は東京です。
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-25 00:12 | 読書の部屋

かばんの中で順番を待っている本たち

永江朗「批評の事情」(ちくま文庫)を帰りの電車で読んでいる。コンパクトかつ暴力的に要約してあるので、わかった気になれるのがいい。どうやら永江とは、世代的に近いらしい。「時代の気分」との距離感が似ていて、グッド。

順番を待っているのが、浅羽通明「アナーキズム」(ちくま新書)、大塚英志「『伝統』とは何か」(ちくま新書)、河合隼雄・中沢新一「ブッダの夢」(朝日文庫)の三冊。このなかで、一番気になるのは、「『伝統』とは何か」。これは読了すると思う。反対は、「アナーキズム」。こいつは目次を見ていて、猪木正道・勝田吉太郎の名前を発見、反射的に買ってしまった。

さて、まもなく試験勉強も終わる。自由だ!
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by Yasuo_Ohno | 2004-10-21 20:59 | 読書の部屋