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船を降りたら彼女の島

磯村一路監督「船を降りたら彼女の島」を見た。

見事にはずれ。

傑作なら年齢も場所も選ばない。どんな世代のひとが、ビデオで見ようが、劇場でみようが、10人いたら9人はいい映画だった、と感激する。その基準でいくと、この作品は、厳しい評価になる。もう少し若い層、年齢ではだいたい30代前半までで、劇場のような集中できる環境で見るなら、もう少し甘い評価になるかもしれない。

「がんばっていきましょい」のような「熱さ」を期待したが、バカだった。事前リサーチなしに思いつきで借りてしまった。

タランティーノ監督「キル・ビル」はあいかわらず全部貸し出し状態。阪本順二「顔」が見たいのだが、置いていない。店にもよるのだろうが、やはり「ゲオ」より「TSUTAYA」のほうがいいのかも。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-30 21:59 | シネマンガ研究会

三位一体改革、正念場 これから/「政官の壁」は厚かった

三位一体改革もいまひとつわかりにくい。今日の新聞のたとえが分かりやすかった。

食堂の主人が団体客に「なにを食べたいか」を聞いたところ、相談して「寿司」に決めて、「マグロやイカ」など具体的に注文した。主人は「真摯に受けとめる」といったが、コックたちが「ラーメンならある」「牛丼でいいだろ」等々ごねた。主人は黙り込んでしまった。

こういうたとえは、紙面ならでは、だ。ウェブサイトでは見ることができない。

ところで、国民は地方分権を覚めた目で見ているんだと思う。どういうメリットがあるのかクリアでない。「地方のことは地方がいちばんわかっているんだよ」といわれてもねえ。一般論としてはわかるけど、具体的なケースを見ないことには信用できないし。

具体的なケースを見たい!!
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-30 21:52 | 今日の新聞

評論家入門 その2

小谷野敦「評論家入門」(平凡社新書)を読む。

小谷野が評論家になるまでの前史が赤裸々に綴られている。小谷野が評論家として認知されるまでには苦節10年が必要だった。文学部を卒業して、留学をして、博士論文を書く。うまくいけば先生に出版社を紹介してもらえる。小谷野の周辺はここからあとは自分の力で自立していく人間が多かったらしい。しかし小谷野はさらに時間がかかった。

でもこれって評論家へのルートかあ?同じ評論家でもいろんな評論家がいるからねえ…。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-29 21:25 | 読書の部屋

TOKYO CLASSIC

ゲオ。

音楽は、上の坊主に教えてもらって、RIP SLYMEを借りた。「TOKYO CLASSIC」にした。

家内は、BUMP OF CHICKEN「ユグドラシル」だそうで。坊主の世界が静かに伝染して行く。

やはり、若いもんの感性にはかなわん。身近な情報源ではある。坊主、「役立つ人」になる。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-28 23:04 | シネマンガ研究会

不安の正体! その4

金子勝・藤原帰一・宮台真司ほか「不安の正体!」(筑摩書房)を読む。

話は経済に。グリーンスパン神話に及ぶ。住宅バブルと株価高騰が同時にはじけないように政策金利を制御してきた。経済学の教科書には載っていないことだそうです。

また、日本がアシストというかコミットしてきたとも。日本にとってはドル安は困るわけで…。

ところで、富裕層と貧困層に二極化した状態で、富裕層に減税しても景気効果はないということ。当然ですよね。富裕層は消費をしない。せいぜい土地を買い占めるくらいでしょう。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-28 22:41 | 読書の部屋

日本0-98/ラグビーウェールズ戦 欧州遠征、またも大敗

遠征初戦のスコットランドに8-100で敗れたのに続く大敗。98点差の敗戦は日本代表史上3番目のワースト記録。史上No.1は、95年の対ニュージーランド戦で、17-145。

リストラの嵐が吹き荒れているのに、仕事もせんとラグビーばっかりやってからに…。これが結果とは情けない。甘やかされすぎ。

技術とか戦術とか、それ以前の問題。大人と小学生が試合をしているような感じといえば譬えが悪いだろうか。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-27 22:33 | 今日の新聞

不安の正体! その3

金子勝・藤原帰一・宮台真司ほか「不安の正体!」(筑摩書房)を読む。

宮台が戦後の日本政治を整理しているくだりがある。押し付け憲法を逆手にとって、米国を利用していた50年代の議論。米国の巻き返しがあって、いつのまにか「平和憲法だから正しい」という寝ぼけたサヨと、「アメリカには逆らえない」という寝ぼけたウヨの対立になる。前者は土井たか子、後者は安部晋三に代表される。

対米追従の理由、北朝鮮問題は、韓国の対応こそが現実主義で、日本の対応は、ナイーブな平和ボケに過ぎない。太平洋を隔てた米国にとっては関心をもてるような代物でさえない。中ロと国境を接した北朝鮮は軍事的には手出しできない。

日本は、韓国のリアリズムをこそ学ぶべきであって、米国の尻馬に乗って、メディアとセキュリティを動員するのは、間違っている。韓国が持つ緊迫感は瞠目すべきだ。

それから米国が日本に軍備を集約しようとするのは、日本が基地費用を負担するので、コストが安いから。勘違いしている日本人が多いのでは?米国が本気で味方してくれるから気が安まる?

ちなみに手持ちのノドン200発東京山手線を照準にして発射すれば100発は命中する、TNT爆弾だから結構すごいことになる…と冗談めいた発言もあった。核ではなく、TNT爆弾だ。

本書は、現在、ぼくらが置かれている状況を理解するのに、すごくいい。不安を掻き立てるメディアの問題やセキュリティを強調されて、管理社会を受け入れる国民側の問題を考えていく。宮台が熱い。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-27 14:27 | 読書の部屋

評論家入門

小谷野敦「評論家入門」(平凡社新書)を読む。

論文と評論の違いを体験的に考察するくだりはいい。ぼくは論文というものを深く考えたことがないので、小谷野の指摘が新鮮だった。論文には論文の作法があって、明らかに評論とは異なる。当たり前のことだが、意外に盲点だったりする。

しかし、このひとの悪いところは、小林秀雄のぶっきらぼうさを責めていながら、ぶっきらぼうな文章を書いていたりするところだ。たとえば、フロイドやユングをトンデモ学者扱いする。論証なしに。

確かに、クスリを飲めば症状は治まる。けれどもそれで病気は根治したといえるか?無意識の発見がどうしてトンデモなんだ。構造主義やポスト構造主義を評価できないから、フロイドが評価できない?

河合隼雄や中沢新一をゲテモノ扱いするスノブな精神で「評論家入門」とは何ごとだ。駄目押しでいわせてもらうと、小林秀雄を批判するに「政治家や商人の文章だ」とする。譬えが悪い。悪すぎる!!

なお、ニュートンやダーウィン、マルクスやケインズと並べて、「文句なしに偉大な学者」と持ち上げる白川静、宮崎市定、中村幸彦、廣松渉の業績には興味がある。(大野泰男)
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-26 23:43 | 読書の部屋

不安の正体! その2

金子勝・藤原帰一・宮台真司ほか「不安の正体!」(筑摩書房)を読む。

宮台がアジア主義について言及していた。アジア主義は近代主義に対する文化防衛だとする。近代主義に触れたものは近代主義に毒される。帝国主義は経済用語だが、経済の位相だけで欧米に対抗するのは表層的に過ぎる。アジア主義者は、文化の位相で、精神の統合を維持することの重要性を認識していた。

欧州は米国を深く理解しているので、米国の独善的な振る舞いから自らを防衛しようとする。エネルギー安保、食糧安保、IT安保、文化安保など、米国に依存しないためのインテグリティを維持する。

さて、日本や中国は、米国にどう向き合っていくか。幸せの青い鳥は身近なところにいるのだが…。
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-25 22:06 | 読書の部屋

靖国神社「行くなと言われる筋合いない」/講演で自民・安部氏

一銭の得にもならない名誉なんて捨ててしまえ!観念論はもういい。

靖国参拝は国民の生活を脅かす方向だ。満たされるのは国家主義者の我欲だけ。国家には実体などない。靖国なんて装置にすぎない。

自民党も遺族会から脱却すべきときだ。アナクロに過ぎる。経団連は、もっと手厳しい圧力をかけてもいいだろう。

国民は自民党の現実的な感覚に期待しているのだ。国民あっての国家だ。もはや税収は41兆円しかない。いままでみたいに30兆円も出して米国国債を買い支えられる?

隣国と仲良くするほうが地政学的にも正しい。(大野泰男)
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by Yasuo_Ohno | 2004-11-24 22:27 | 今日の新聞