05年度予算きょう成立

一般会計総額は82兆円。内訳は一般歳出47兆円、国債の新規発行が34兆億円。ちなみに税収は40兆円程度だ。

近年のデータでは、社会保障関係費は20%、文教及び科学振興費が10%、地方交付税交付金は20%前後、防衛関係費が6%、公共事業関係費が10%そして国債費が20%~25%ということらしい。

もちろん、特別会計の国債費のことはどこにも書いていない。う~ん。

ぼくは、やはりリスク回避したい思いが強く、長期金利と円安に過敏になっています。一番の悩みの種は住宅ローン。10年固定に借り換えたところですが、10年後が不安です。この10年で、調整インフレによる借金の棒引きか、歳出削減と大増税のセットか、白黒はっきりしてほしいものです。

新聞をよく見ると三菱商事が金スポット購入の広告を大きく出しています。預貯金があれば、買いたいところです。広告曰く、「鬼に金棒」。ちなみに1kg金地金10枚入り、参考価格15,802,500円(税込み)だそうです。
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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-24 00:10 | 今日の新聞

リストラ起業家物語 風樹茂(著)

…にとってチャンスとは、人との出会い、人との縁だという…ここまでやってきて、問題は商品よりも人との縁だって分かってきました。景気が悪くなっても、人の縁を大事にすればお金はついてくるんです…渡辺の言う縁とは、旧来あった縁とはどう違うのか?99年頃から、伊勢元酒店の地道な努力が周りに浸透してきた。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-23 00:04 | テーマ5:政治・経済・社会

マルクスだったらこう考える 的場昭弘(著)

マルクス主義の敗北は、二項対立的な歴史の終焉を意味しています…二項対立がなくなった世界は、アメリカを中心とする先進資本主義国が支配する世界となります…二項対立の弁証法ではなく、「外部」からの衝撃によって変わるというスピノザ的方法で歴史を見るとどうなるか。ひとつの世界はつねに「外部」に別の世界をもつ…どの世界の歴史も「外部」からの衝撃でしか展開しない…

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-22 00:11 | テーマ3:現代思想・仏教

少年

展開を予測させない。この先どうなるのか興味が尽きない。しかし、ちっともドラマティックでない結末であった。ぼくは、きっと少年もしくは義母が命を落とすに違いないと思っていた。大島が用意したエンディングは…であった。実際の事件に範をとった、この作品らしいエンディングであった。誠に現実とは、「信じられない!」というような感情を抱かせる。永久に続いて欲しいと願うぼくらの願いを裏切るような形で進行するのだ。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-20 20:20 | シネマンガ研究会

夏の夜は三たび微笑む

牧師の家庭に生まれ、非常に早くから、生と死の舞台裏を眺めることを学んだベルイマンの作品。彼の作品には生と死に対する深い洞察が見られるというのだが、この作品に限って言えば、そんなことは思いもしなかった。しいていえば、弁護士フレデリックの息子ヘンリックのいかにも青春という感じで性について悩む姿が「実存」していて、若き日のベルイマンを想像させるくらいだ。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-19 22:17 | シネマンガ研究会

地下鉄のザジ

ぼくはこの作品が好きだ。

出だしの走る線路はピエトロ・ジェルミ「鉄道員」へのオマージュだろう。それを含め最初の数分ですっかり参ってしまった。

ロバート・アルトマンの「M★A★S★H」を思わせるノリが愉快でならない。スラップ・スティックは伝統的なものに違いないが、どこかとぼけたようなおかしさはスラップ・スティックが持つものではない。

チャップリンの作品が持つ社会風刺や文明批判といった高尚なものとは無縁だし、愛とかペーソスといったセンチメンタルなものとも違う。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-18 23:18 | シネマンガ研究会

やがて消えゆく我が身なら 池田清彦(著) その5

人間の性格や行動は「氏」と「育ち」、どちらによって決まるのか。最近の生物学の成果によって「氏」も「育ち」も、と相成った。すべての形質、形態も行動も発生システムの過程で、遺伝的要因と環境要因の相互依存的な共同作用により生じることが明らかになった。遺伝子は生物の体にくくり付けられた情報、環境は偶有的な情報であるという違いはあるが、情報という観点からは基本的に等価であるという。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-17 21:39 | テーマ3:現代思想・仏教

ピクニック

ウィリアム・ホールデンが演じるのはいまでいうニートの成れの果てだ。学生時代の友人を頼って、とある平穏な町にやって来る。トリックスターが閉じた世界に外部から新しい風をもたらす。昔流行った山口昌男の所説を地で行くような構成である。おまけに女王であるキム・ノバクのハートを見事に射止めて、既存の秩序を転覆するのだから、まるで彼の教科書(テキスト)のようだ。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-16 22:12 | シネマンガ研究会

やがて消えゆく我が身なら 池田清彦(著) その4

池田の「老いの悲しみ」と題したエッセイはいい。

老人のことがわからないのは…論難すべきことではない。老人になったことがない人に老人のことがわかるわけはないのだ。同じように老人に若い人の心が分かるかと言えば、それも難しい…

大人は私たちのことをわかったフリをしているだけで何もわかっていない、と言う若者は全く正しい。但し、だからわかってほしいと思っているとしたら、それは間違っている…

老人は若者の心を理解できないし、理解する必要も義務もない。知力も体力も気力もある若者たちは、大人なんかに理解してもらわなくとも勝手に生きればそれでよい。それ以外に人間の生き方はないと私は思う。

ここまでは序段。ここから「老いの悲しみ」にはいっていく。らしくなく、真剣で痛切な筆致が続く。理系らしい論理的な文章でありながら、情感に満ちている。名文だ。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-15 20:56 | テーマ3:現代思想・仏教

やがて消えゆく我が身なら 池田清彦(著) その3

人間の尊厳を守る…人間が人間らしさを失ってしまったら大変だということらしい。しかし、現代の主流の進化論であるネオ・ダーヴィニズムの教義を信ずれば…進化は遺伝子のランダムで無方向的な突然変異の結果、形質が少し変化したところからはじまる…

もし、この遺伝子をもっている個体がもっていない個体に比べて、ほんの少しでも適応的でより沢山の子供を残すことができるならば、世代を重ねるごとに生殖を通じてこの遺伝子の集団中での頻度は上がっていく…チンパンジーから分かれてからのヒトは常に連続的な通過点にすぎなかった。そして現在もひとつの通過点にすぎないとしたら、現在我々が有している人間らしさを守るべきといった話には何の根拠もない…たとえば、200年万年前のヒトが、その時点での人間らしさを守り通したとしたら、現在の我々は存在しないのだ…

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-14 21:25 | テーマ3:現代思想・仏教

サリン被害者 命問い初監督 自ら脚本、映画製作

地下鉄サリン事件の被害者で作家のさかはらあつし(本名・阪原淳)さん(38)が、短編映画「Destined」の製作に取り組んでいる。自らの体験を重ね合わせ「生と死の境目」をテーマにした初監督作品だ。事件から10年の節目に、10代から夢見た映画監督としての一歩を踏み出した…。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-13 20:22 | 今日の新聞

ナポレオン

兵学校時代のナポレオン。級友たちは大切なペットである鷹を逃がしてしまう。怒った彼は手当たりしだいに級友たちに突っかかる。先生に絞られて倉庫に監禁され、しょげているところへ、突然逃げた鷹が舞い戻ってくる。こうした何気ないシーンからぼくらが英雄をどれほど待ち望んでいるかがよくわかる。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-12 20:23 | シネマンガ研究会

ボギー俺も男だ!

見終わったあとの感動は言葉で表現できない。言葉をなくすというのはこういうことをいうのだ。何がよかったのかと聞かれてもうまく説明できないだろう。ただ、ある種の恍惚状態であったとえも言えようか。映画ナッツのための映画…同じ映画を観て、感動したという経験を共有する者だけの映画である。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-11 23:20 | シネマンガ研究会

やがて消えゆく我が身なら 池田清彦(著) その2

歴史から学べる教訓は二つ…すべての政治システムは崩壊したことと、どんな政治的な洗脳も生きようとする盲目の意志には勝てなかったといくことだ…ごく一部の奇特な人を除いて、マスとしての人間は利己的でずるく、どんな状況であれ、どんなシステムであれ、その条件の中で最もうまく立ち回ろうとするのだろう。それは独裁システムを支える条件であると同時に、いかなる思想も倫理も道徳もマスとしての人々の心に定着することはあり得ない…

以上、「人はどこまで運命に抗えるか」より。こう断言する著者が別のところで哲学者の中島義道を素直な人と評価している。中島義道、いいよね。

話は逸れた。

さて、つぎは、「自殺をしたくなったなら」より、インパクトのあった箇所。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-10 21:23 | テーマ3:現代思想・仏教

非情城市

映画を見るのに映画の中の事象を歴史的に捉えうるかどうか。ぼくらの歴史に引き寄せて考えることが可能ならばその映画との関わりは強くて深いものとなる。映画の中の歴史が一人称で語れるかどうかで、その映画の持つ意味が全然違うことを発見した。一人称で語るとは何がしかの関わりをもつ覚悟があるということだ。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-09 22:10 | シネマンガ研究会

やがて消えゆく我が身なら 池田晴彦(著)

2月25日初版。帯につられた。曰く、「ヒトの死亡率=100%―だれであろうが同じです」。さらに養老孟司の推薦文が添えられている。「本当のことをこれだけはっきり、短く書く人はいない。しかも笑える」

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-08 21:04 | テーマ3:現代思想・仏教

国防 石破茂(著) その2

防衛庁には、国民にわからせようという努力、マインドが決定的に欠けていた…私は長官として、できるだけ現場へ出たい…F-15やF-2戦闘機にも実際に乗ったし、90式、74式戦車にも自分で乗って操縦しました…

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-07 21:22 | テーマ1:保守・右翼

2008年IMF占領 森木亮(著)

日本の財政状況はひどいのに、国民も政治家もそれを認識しないのはなぜか。金利が上がらないからだ。金利が上がり、インフレになれば、国民は生活苦に陥るから、問題を一気に認識する。しかし、現在はデフレが続いていて、不思議な均衡状態にある。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-06 22:32 | テーマ5:政治・経済・社会

死刑執行人もまた死す

蓮實重彦がほめてやまなかったフリッツ・ラングのこの作品の原題は"HANGMEN ALSO DIE"である。映画の中で暗殺された権力者のことを"HANGMEN"といっていたので、「死刑執行人」とはこの権力者のことだと思っていたが、原題は複数形であることからロックハート演ずる裏切り者こそが死刑執行人であり、この作品の主役だといっても差し支えないわけだ。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-05 22:06 | シネマンガ研究会

或る夜の出来事

クラーク・ゲーブルのいやらしいひげ面とクローデット・コルベールの変に膨れたおたふく面を見るにつけ、どうしてこの作品が二人を当時のアイドルに仕立て上げたのか全然わからない。

いがみあう二人がいつしか恋に落ちるというパターンは、いまなら極くありふれたものだが、コメディ・タッチで描けば面白いのに、この作品ではマジでいがみあっている。

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# by Yasuo_Ohno | 2005-03-04 21:40 | シネマンガ研究会