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働くということ その2

日本経済新聞社「働くということ」。

トヨタが家計をカイゼンしている、という。FPに家計を見させて、家計から無駄をなくす。特に、保険。保険は、家に次ぐ買い物。トータルで2千万円に及ぶ。

ところで、世相は、自己責任が完全に支配する。若い世代の意識が高いようだ。会社は活動の場であって、利用すべきものらしい。本書を読んでいると、そんな感じを受ける。

現在、30代の中堅層の意識が垣間見える。あえて、異議申し立てするなら、自己責任の原理が妥当するのは、転職の自由のある30代までである。

40代にとって、自由はない。いまの職場も自分の意思で選んだわけでない。あてがわれた職場だ。人事権は人事部が完全に掌握している。そして、外部に飛び出す自由はもはやない。年齢による差別がまかり通る国柄である。人材募集は、40歳まで。あるとしたら、正社員ではなく、パート・アルバイト。

40代以上の労働市場は硬直している。流動性はない。「自由なき、自己責任」と呼びたいゆえんだ。

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by Yasuo_Ohno | 2004-11-14 21:18 | 読書の部屋
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