フォレスト・ガンプ 一期一会

面白かった。ただし、面白すぎ。設定からして、面白がっていいのだろうかという設定になっている。

いい映画は、宇宙の一部を主題に沿って切り取るだけで、他はできるだけ描かない。禁欲的つまり描かないことで、深みのある作品ができる。

CG時代にはこういう発想と逆の力学が働く。この作品もCGを使っているが、過剰ではない。ゼメキス監督のバランス感覚。

なお、映画にとって、具体的なディテールが命であることは他のゲージュツと同じ。この点ではこの作品は結構よかった。引用がいい。

主題や表現はいい。けれども、設定がまずいので、あえて傑作とはいわないでおこう。ひとごとだから笑えるけれど自分のことだったら笑えないし、笑って欲しくない。高い評価を与えうるのは健康的なひとだと思う。クサすことはいくらでもできるので、ここらでやめる。

94年の作品だから10年前の作品。もう10年になるのか、とため息。(大野泰男)
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by Yasuo_Ohno | 2004-12-04 20:47 | シネマンガ研究会
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