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「立憲主義」自民を包囲/衆・参の憲法調査会、論議最終盤へ

衆・参の憲法調査会。公明党の太田昭宏氏の発言が耳目を集めた。太田氏がどんなひとかは知らない。しかし、発言は至極まっとうだ。

まず、「公の欠如」や「行き過ぎた個人主義」を批判する論調そのものを俎上にのせたらしい。「憲法の中核は13条の『個人の尊重』にある。個人の尊厳をむしろ鮮明に押し出すべきだ。個人の尊重なしに公を求めても意味をなさない」

つぎに、「憲法は国家権力を縛るもの。国民の義務の部分が少ないのは当たり前。国民に責務を求めるのではなく、国民に対する国家の責任を明確化することが必要だ」と述べたという。

公明党を支持するわけではないが、太田氏の発言を知って、憲法調査会の論議は意味があったと思った。憲法が権力の制限規範であることなんて、法学の基本、スタート地点だ。憲法調査会も最終盤になって、ようやくスタート地点に到着したらしい。

たのみまっせ。
by Yasuo_Ohno | 2004-12-09 22:27 | 今日の新聞
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