受賞したのは、ケネス・ルオフ著、木村剛久・福島睦男訳「国民の天皇 戦後日本の民主主義と天皇制」(共同通信社)と瀧井一博著「文明史のなかの明治憲法」(講談社選書メチエ)の2作品。
興味を持ったのは、「文明史のなかの明治憲法」。新聞見出しが強引にエッセンスをつかみ出している。「国のかたち」人で描く、だと。国のかたちconstitutionが構築されていくさまを伊藤博文等の「人間くさい表情をまじえ、生き生きを描き出した」。
同じ激動の時代を行く小泉純一郎と伊藤博文を比較してみたい。講談社選書メチエだから手ごろな価格だし。