パットン大戦車軍団

体育会系のノリはいいが、描き方が浅い。例えば、パットン将軍がロマンティックな攻撃型の人間だとしたら、そうなるまでの背景が見えていない。将軍のパーソナリティがア・プリオリに与えられただけでは、ぼくたちは、ストーリーの表面を撫でるだけで、共感をもってのめり込むことはできない。



あるいは、戦闘シーンは数多くあってもスリルやサスペンスがない。戦争を描いているようで、実は、パットン将軍の伝記なのだ。伝記というのは、どこか押し付けがましいものだ。山あり谷ありの人生が最終的にはハッピーエンドに終わる、いかにもハリウッド的な決まりきったパタンも退屈でうんざりだ。

ひとつ特記すべきことは、パットン将軍の愛犬ウィリーのことだ。あの間の抜けた顔はちょっと忘れられない。おまけに気の弱さを見せる演技(?)はほんとうにおかしかった。この映画はつまらないものだが、おの演技だけは傑作だった。


パットン大戦車軍団 ★★★

1970年 アメリカ映画
監督:フランクリン・J・シャフナー
製作:フランク・マッカーシー
脚本:フンシス・フォード・コッポラ&エドマンド・H・ノース
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ジョージ・C・スコット(パットン)、カール・マルデン(ブラッドレー) 
(アカデミー賞・作品、監督、主演男優(スコット)、脚本、美術、編集、録音賞)
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by Yasuo_Ohno | 2005-02-05 21:46 | シネマンガ研究会
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